都市計画論文集
Online ISSN : 2185-0593
Print ISSN : 0916-0647
ISSN-L : 0916-0647
距離帯と価格帯の異質性を考慮した無電柱化事業が地価に及ぼす影響
1986年度から2017年度までの京都市電線類地中化実績データに基づいた分位点回帰分析
大庭 哲治
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2019 年 54 巻 3 号 p. 464-471

詳細
抄録

本研究は,距離帯と価格帯の異質性を考慮して無電柱化事業が地価に及ぼす影響を明らかにすることを目的に,京都市と連携して電線類地中化実績データを独自に整備した上で,3つの計量分析モデルで地価関数を推定した.その結果,無電柱化事業の限界効果とその特性について,平均値の価格帯のみならず,各分位点の価格帯においても明らかにした.特に,無電柱化事業の限界効果は,概ね距離減衰の傾向にある点や,無電柱化事業の実施路線から0-50mの距離帯では,地価の低価格帯よりも高価格帯で無電柱化事業の限界効果は大きく,また,その場合,完了済路線よりも抜柱済路線のほうが,38.7ポイントも限界効果が大きい点を明らかにした.

著者関連情報
© 日本都市計画学会
前の記事 次の記事
feedback
Top