都市計画論文集
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オスロ市における計画区域規模の異なる計画による都市部の公園・緑地ネットワーク整備に関する研究
木藤 健二郎
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ジャーナル オープンアクセス

2019 年 54 巻 3 号 p. 990-997

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抄録

オスロ市においてグリーンストラクチャー(以降GS)は、公園、緑地、トレイルのネットワークであり、1953年に最初の市マスタープラン(以降MP)に河川を主軸としたGSを示した。日常的に自然に触れる機会やレクリエーションに加え、近年は雨水管理の機能もGSに期待される。本研究はGSの水辺とネットワーク整備に着目し、GS計画の変遷と整備実態について明らかにし、1953年MP実行を支えた仕組みを、計画の階層性に着目して考察ことを目的とする。市・都市・敷地スケールの計画による整備実態を分析し、以下の点が明らかとなった。1)GSは都市拡大と共に整備され、主な計画手法は年代順に、GS単体計画、広域地区計画、地区別MPと地区詳細計画による階層的計画へと変遷した。2)地区別MPはGSの即地的計画と、民有地に対する規制事項を示し、地区詳細計画はGSと市街地との繋がりやGSの機能内容等を詳しく定める階層性を持ち、民間の地区詳細計画も組み込むGS整備に貢献していた。3)雨水管理策においても階層的計画により、民間開発・GS・河川が空間的にも雨水管理としても連続する雨水管理策として、開発地区同士が、河川により広域的に繋がれる位置に策定されていた。

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