都市計画論文集
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非集計ロジットモデルの期待最大効用に着目した2 次元平面上の施設の一般化メディアン立地原理と分散・凝集原理
栗田 治
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2021 年 56 巻 1 号 p. 162-177

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抄録

需要が連続分布で与えられた2次元平面上に同一種類の複数施設を想定し,住民の施設選択確率を非集計ロジットモデルで与える.住民の効用関数は居場所から施設への直交距離と施設の魅力度の重み付き和で与えられるものと想定する.ここで地域住民にもたらされる便益を,期待最大効用の地域全体での平均値によって計測するものとし,その最大化問題を考える.結果として,最適配置に分散相と凝集相が存在することが証明される.相転移の臨界点は,地域のモビリティ水準と需要分布の特性に依存する.

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