近年、民間事業者による都市公園の管理運営が進められてきている。本研究では、天王寺公園エントランスエリア「てんしば」を対象に管理運営実態と課題を把握し、利用者の回遊行動調査から周辺施設との関係を明らかにすることを目的としている。調査の結果、「てんしば」を訪れた利用者の大多数は周辺の商業施設を利用しており、それらはまちの誘客装置としての機能を果たしていることがわかった。さらに「てんしば」は、通過経路としても利用されていることから、まちの結節点としての機能を果たしていることがわかった。その一方で、小売店に人があまり訪れていないことや、「てんしば」において収益の更なる増加が見込めないことが課題として明らかになった。