都市計画論文集
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街中交通としての鉄道の線路脇空間における対鉄道行動の実態
江ノ島電鉄線を対象として
應武 遥香中島 直人永野 真義宮城 俊作
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 57 巻 3 号 p. 1249-1256

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抄録

本研究では江ノ島電鉄線沿線地域を対象に、生活景形成と安全確保の両立を念頭に、鉄道の線路脇空間における観光客・非観光客の行動の実態を、その背景にある意識や行動の場の特徴も含めて、ヒアリング調査や現地観察調査を基に考察した。<br />その結果、線路脇空間での行動の種類・行動目的・安全意識と、これらの行為が場の特徴を読み解いて行われており、対象者の意識の違いが行動に表れていることが明らかになった。鉄道の景観的・利便的価値を享受する「享受」と享受の質を高める・新たな価値を提供する「提供」、対鉄道行動時の安全を確保して享受・提供機能の発揮を維持する「維持」の機能が働き、生活景形成につながっていると考えられる。

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© (c) 日本都市計画学会
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