近年より若年層の外出率は低下する傾向にあったが、COVID-19による大規模なオンラインシフトは、この傾向をさらに進展させたと考えられる。しかし一方で、若年層の間でも職業や価値観などによってオンラインシフトの実態は様々であるといえ、その多様性を踏まえた住環境整備が必要とされるであろう。そこで本研究では、独自にアンケート調査を実施し、若年層を仕事と私事のオンラインシフトのパターンによって分類することで、オンラインシフトと価値観や住環境への評価との関係を分析した。分析の結果、世帯構成によってオンラインシフトのパターンが異なっており、若年層においても活動場所や住環境の評価に大きな格差が存在することが明らかになった。