2024 年 59 巻 3 号 p. 860-867
徒歩中心で日常生活が完結可能な生活圏理念であるx-minute cityが世界的な注目を集めているが,自宅の徒歩圏にある生活サービス施設の多様性と住民の居住地に対する満足度の関係性は明らかにされていない.そこで,個人の主観による「自宅から歩いて行ける範囲」に立地している施設の組み合わせに基づき,居住地に対する満足度の要因分析を行った.その結果,徒歩圏に多様な施設が立地している居住地において,自動車を使わない住民の方が満足度が高い傾向がみられ,x-minute city理念を定量的に支持することが示された.また,徒歩圏に立地する施設が限定されている居住地であっても,公共交通によりアクセスが確保されていることで満足度を高めることが示唆された.