都市計画論文集
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居住地選択における魅力度指標である「住環境得点」への建物オープンデータの活用可能性
Project PLATEAU の3D都市モデルに着目して
相 尚寿
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2025 年 60 巻 3 号 p. 1612-1619

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抄録
人口減少時代の都市計画立案のために、居住を維持あるいは誘導する地域を定量的に抽出する方法が求められている。本研究では、様々な住環境指標において人口増加につながる水準と指標間の人口増加への影響度を考慮して、単一の得点として数値化する「住環境得点」の概念に着目し、最新の国勢調査による人口増減とProject PLATEAUが提供する3D都市モデルデータを活用した改善を試みた。東京都市圏の500mメッシュ単位で様々な生活利便施設までの距離や建物面積と容積の総和を導出し、人口増減との関係を検定して両者の有意な関係性を確かめた上で住環境得点の算出法の改善案を提案したところ、7,559の対象メッシュのうち63.8%の人口増減を予測、再現できた。さいたま市以南かつ横浜市以北では住環境得点の算出に用いなかった他の要素が人口増減に影響している可能性が示唆され、埼玉県北部、横浜市内陸部、神奈川県横須賀市では、他の地域とは指標ごとに求められる水準や指標間の優先順位が異なることが示唆された。
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© 2025 公益社団法人 日本都市計画学会
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