土木史研究
Online ISSN : 1884-8141
Print ISSN : 0916-7293
碓氷峠旧線跡に残る鉄道構造物の技術的特徴と意義
小西 純一田島 二郎
著者情報
キーワード: 構造物, 煉瓦造, 明治期, 鉄道
ジャーナル フリー

1994 年 14 巻 p. 45-60

詳細
抄録

開通から100年、廃止から30年を経た、信越本線横川軽井沢間の旧線 (旧碓氷線) 線路敷に残る構造物の一部、5橋梁が、近代化遺産として、国の重要文化財に指定された。旧碓氷線の土木構造物は橋梁、トンネルとも、大部分が煉瓦造であることが特徴である。スパンの大きい橋梁を、アブト式急勾配鉄道ゆえに煉瓦アーチとしたのである。
本論文では17橋あった煉瓦アーチ橋を従来ほとんど紹介されることのなかったものを含めて、その形態を側面図で示すとともに、現存橋の現況調査を踏まえて、技術的あるいは意匠上の特徴を明らかにし、わが国の近代橋梁史上の地位を論じた。また、トンネルについては、現存する坑門を中心に、考察を加え、旧碓氷線の構造物の、文化財的な価値について考察した。

著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top