土木史研究
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徳川期大坂城石垣築造時の岡山県牛窓町前島石切丁場遺跡調査
渡辺 武天野 光三西田 一彦高山 雅之中村 博司森 毅
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キーワード: 大坂城, 石切丁場, 刻印
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1997 年 17 巻 p. 397-404

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抄録

徳川期大阪城の石垣は、その規模や築造技術においてその頂点に位置づけされるものである。石垣石の総数は50万個とも100万個ともいわれ, それらの石材を切り出した石切丁場遺跡が六甲山系・生駒山・小豆島・犬島・北本島・大津島などで確認されていた, 本報は、1977 (昭和52) 年に確認された岡山県前島に所在する石切丁場遺跡の2次にわたる現地調査の報告である身まず、1次調査で行った分布調査から、前島における石切丁場遺跡の全体像を紹介し、つぎに、地域を限定して行った第2次調査の成果から、石材切り出の工程や、採石された行材の特徴を考察した。

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