土木史研究
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昭和初期の木曽三川下流域の状況と東南海地震による影響
諸戸 靖田鶴浦 昭典中村 義秋久保田 稔
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1999 年 19 巻 p. 337-343

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抄録

著者らは、三重県桑名郡長島町松蔭・白鶏地区のご老人 (延べ約30名) から、昭和初期の東南海地震を中心とした木曽三川下流域の状況について聞き取り調査を行った。この調査によって、輪中の人々が取水に起因する濃尾平野の地盤沈下と共に、海岸堤防を「撒き石工法」で護岸していたことが判明した。そこで著者らは、地域的には狭い地域ではあるが、東南海地震による被害記録と地元の人々が行った「撒き石工法」について報告する。

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