土木史研究
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桐生市近代水道を例とした土木史料の保存管理方法の提案
塚本 健太郎為国 孝敏大熊 孝
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2002 年 22 巻 p. 167-174

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抄録

近代土木遺産については、土木史研究委員会の編集による「日本の近代土木遺産-現存する重要な土木構造物2000選」によって、その評価の考え方と保存・活用状況が明らかとなった。一方で、有形・無形の土木史料については、その評価のみならず、保管・整理がほとんど行き届いていないのが現状である。そのため、土木史料の保存管理の考え方すらあまり提案されていない。
本研究は、科学研究費補助金「有形・無形の土木史料の全国調査とその保存・活用のあり方に関する研究」(研究代表: 大熊孝) の活動の一端として実施した研究成果を公表する。ここでは、桐生市役所に残る未整理状態の近代水道関連史料を対象に、整理作業からデータベース化、保存・管理にいたるまでの過程を紹介するとともに、その作業工程毎の検討課題とその対処方法を提示し、保存管理にいたるマニュアルを作成して、一つの土木史料の保存管理方法を提案する。

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