1995 年 12 巻 p. 93-99
近年における急速な情報技術の進歩に伴い、従来の電話・郵便サービスに加え、ファクシミリ、データ通信、さらに最近では、TV会議の導入がみられるようになってきた。20世紀の終わりから21世紀初頭にかけて実現されるB-ISDN網の構築により安価でリアリティのあるTV会議が身近なものになる。
この論文では、情報革命が進行したときの交通と通信の代替性問題を視野にいれたモデルを構築していることに特色がある。まず最初に、TV会議等の導入以前の情報メディアを含む複数の情報メディアとFace-to-Face (交通) との代替性を考慮した社内 (事業所間) および社外間の情報メディア選択モデルを構築している。次に、『情報』の種類が情報メディアの選択プロセスに与える影響について明らかにしている。