1999 年 16 巻 p. 949-954
本論文は, TTS技術による情報提供のインターモーダル分野への適用例であるDynamic Park and Ride (DP&R) 施策を対象に, その導入効果の予測評価を試みたものである. 名古屋市東部地域において収集したSPデータを用いて, DP&Rシステム導入に伴うDP&R選択行動をモデル化するとともに, この選択モデルを組み込んだ簡便な交通シミュレーションを行った.その結果, DP&Rの実施が自動車走行距離やCO2排出の削減に寄与するためには, P&R駅における乗換抵抗や料金水準といったサービスの改善を同時に施す必要があることが定量的に示された.