2000 年 17 巻 p. 281-286
本研究は、線引き制度導入以降の都市成長形態と都市施設整備の関連について関東地域を対象に分析を行なったものである。分析対象都市を人口集積状況 (ストヅク) と成長形態 (フロー) で4区分しその属性を分析するとともに、成長形態 (2類型) については、判別分析を用いて、都市施設との関連を分析した。結果、1980-1990年では、1980年時点の市街化調整区域内の幹線街路密度 (ストック量)、1980-1995年では、同変化量 (フロー変化量) が、都市の類型に影響を与えていることが判明し、都市の計画的な成長を管理する上では、市街化調整区域内の幹線道路整備のあり方に十分配慮する必要があることが明らかになった。