2000 年 17 巻 p. 423-430
本研究では、地方中核都市である岡山市を対象に、快適面、衛生面、安全面、利便性、総合環境などの身近な環境評価の実態と構造についてモデル的検討を行った。さらに、既存研究のデータとあわせ、東京都・川崎市・北九州市・岡山市・北海道東藻琴村の大都市から農村に至る5都市について環境評価に関する比較検討を行い、環境評価調査を実施せずに都市での環境評価状況を知ることの可能性を示した。さらに、環境評価データに対しDEA分析法 (包絡分析法) を用いることで、総合的な環境評価レベルを効率的に改善していくために、数多くの地区や評価項目の中から改善対象を特定するための手法を提案し、その有用可能性を示した