抄録
将来交通需要予測に非集計交通行動分析手法を適用する場合には, 将来時点の非集計世帯属性データを用意する必要がある. 本研究では, 現在時点の非集計データを基に, 現在時点の複数の周辺分布に合わせた拡大係数を算出し, その上で個々の世帯の属性変化をシミュレートするシステムを構築した. 構築したシステムを大阪市の将来予測に適用した結果, 構築したシステムと従来の拡大係数では現在時点のトリップ数や自動車保有台数の分布が異なること, 1990年のデータを基に1995年度を予測対象年とした場合に実績値をおおよそ再現出来ていること, 2020年では人口予測値の分布に最頻値付近での集中が見られる等の知見を得た.