2001 年 18 巻 p. 207-212
近年の環境問題の中でも、都市の熱環境は様々な規模で問題を引き起こしている。これは、都市化の進展に伴い、地表面のコンクリート化の進行、緑の減少など都市構造の変化や、人工廃熱の増加などにより、ヒートアイランド現象が出現することが要因となっている。本研究では、都市の熱環境を広域的に評価するために、LANDSAT-TMデータの一つである地表`面温度データを用い、都市全体の熱環境の実態を把握し、さらに地表面温度と密接に関係する土地利用や各種都市活動指標を用いて詳細に分析を行った結果、地表面温度を算出するモデル式を作成し、そのモデル式から緩和対策の効果の可能性を検討した。