抄録
本研究では, 交通流シミュレータDEBNetSにおける, 1) 渋滞の延伸現象が再現されていない, 2) 計算時間を短縮する必要がある, という課題点を克服することを目的とし, DEBNetSに改良を施した. 前者の課題に関しては, リンクの表現方法を工夫し, さらにイベントの処理方法を変更することで, 下流リンクからの渋滞の延伸を再現した. また後者に関してはアルゴリズムを変更した. 仮想ネットワークおよび実ネットワークにおける検証の結果, これらの課題は克服され, リンク交通量の再現性も高かったが, 走行速度の再現については改良の余地が認められた.