土木計画学研究・論文集
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存続可能性を制約条件とした自然災害保険システムの設計方法に関する研究
グエン フク デイン多々納 裕一岡田 憲夫
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2003 年 20 巻 p. 323-330

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抄録

地震のような大規模な自然災害では、大数の法則が成立しないこの条件下では保険数理的に公正な保険料率では公的地震保険が破綻するリスクが大きい. このため、リスクを分担する必要があるが、地域ごとに独立な代替案を求めることとなり、解の次元数がそれだけに増え、通常の計画法では解けない. 本研究は大数の法則が成立しない条件下で、しかも次元数の多い計画問題を解くための地震被害シミュレーションと確率最適化モデルとのハイブリッド設計モデルを構築するとともに、保険構造の設計問題を対象に実証分析を行う. 実際に兵庫県を対象とした実証分析を通じてその有効性を検証することとする.

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