抄録
本研究では、様々な教育現場において自主的に学校教育プログラムとして採用できる程度に低コストのTFPを開発することを目的とし、札幌市の公立小学校5年生4クラスを対象に、従来型TFP (以下アドヴァイス法) とその代替手法である行動プラン法を用いたTFPをそれぞれ2クラスずつ適用し、教育効果を一定に保持しながらコストの縮減が可能であるか否かの検討を試み急その結果、行動の変化は行動プラン群のみ有意に自動車利用が減少していることから、行動プラン法の優位性が示されるとともに、二つの方法の長所と短所が具体的に明らかにすることができたさらに、児童や保護者、教諭からの意見感想より、今後のプログラム運営に関する改善点をいくつか把握できた.