土木計画学研究・論文集
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横断者の心理・行動を考慮した中央帯構造・制御方式に関する分析
鈴木 弘司藤田 素弘阿部 貴紀森下 健太
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2007 年 24 巻 p. 851-860

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抄録

本研究では, 横断者の心理・行動を考慮した中央帯構造・制御方式のあり方を検討するため, まず横断者の中央帯滞留時の不安感への影響要因について分析を行い, 大型車混入率, 歩行者赤時間, 中央帯幅員, 中央帯長さが影響することを示した. この結果より, 一般中央帯における滞留横断者の不安感緩和のための構造・制御条件を明らかにした. さらに, クランク型横断歩道に着目し, 利用者意識・行動分析を行うことで, クランク幅が広く, 長さが短い構造が利用者評価・滞留意向を高める一方で, 横断長短縮は危険横断者を増加する恐れがあることを明らかにした. また, 中央帯を安全島として活用するために防護柵強化が望まれることがわかった.

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