2008 年 25 巻 p. 193-200
本稿では、ライフステージに着目して地域間移動の変化について分析を行った。ライフステージに着目するために、1970年、1980年、1990年、2000年の過去4回の国勢調査の人口移動集計を用いて、都道府県間の年齢階層別の人口移動の集計を行った。集計結果から、都道府県別の人口移動の最大転出先の経年変化、進学・就職における人口移動の経年変化について示した。さらに、大都市圏から地方圏への転入超過のピーク世代が25-29歳、60-64歳にあることを明らかにするとともに、上記の人口移動を想定した地方圏における地域の活性化の政策の方向性について示した。