2008 年 25 巻 p. 93-99
本研究は, 一般廃棄物処理費用の最小北を目的とし, 最適な廃棄物の収集・運搬経路及び施設の最適配置を同時に探索可能なシミュレーションシステムを構築した. そして, 岡山市及び玉野市を分析対象として複数のシナリオを設定し, 処理費用の観点から, 一般廃棄物処理計画における最適な収集・運搬計画を探索するとともに, 各シナリオの環境負荷量 (CO2排出量) について比較考察した. その結果, 岡山市及び玉野市における一般廃棄物処理は, 広域化することで費用の低減が可能であることを示した. また, 中継輸送の導入は, 本研究で分析対象とした都市においては, 費用の点からも環境負荷 (CO2排出量) の観点からも, 有効な施策ではない可能性があることを示した.