土木計画学研究・論文集
Online ISSN : 1884-8303
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エージェントベース広域避難シミュレーションシステムの開発 -滋賀県姉川・高時川下流域を対象とした事例研究-
畑山 満則湯川 誠太郎枝廣 篤多々納 裕一
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2010 年 27 巻 p. 323-330

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抄録

 滋賀県湖北地区に位置する姉川・高時川流域は、地形の影響で豪雨時の氾濫流が大きく河川改修のみでは水害を避けることができないと想定される場所があり、市町界を越えた避難を念頭に入れた避難計画を検討する必要がある。本研究では、両川の合流地点に位置する虎姫町での避難計画検討の過程から、広域避難計画作成を支援する情報システムの構築を目的とする。まず、虎姫町民の水害リスクの認知、水害時の避難行動、広域避難に対する意識と平常時の生活行動についてアンケート調査を行う。この分析結果をもとに、マルチエージェントシミュレーション手法を用いた水害避難評価ツールを構築し、広域避難を含めた様々な避難計画に関して考察を行う。

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