2010 年 27 巻 p. 55-64
本研究では,MM手法のフレームを援用し,水道水の水質や飲用方法に関する情報提供が熊本市民の水道水の味の評価の改善に有効であるかを検証した.第一段階として,事前アンケート調査で水道水の飲用状況,味の評価や意識等を把握した.第二段階として,水道水に関する情報提供を行い学習促進のコミュニケーションを行った.第3段階として事後アンケート調査,および長期事後アンケート調査を行った.その結果,学習の程度と水道水の評価に対する意識変化に関係があることが分った.また,実際に水道水をおいしく飲む工夫を実践したグループでは,その学習効果が長期的に持続していることが明らかになった.