土木計画学研究・論文集
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地方の社会資本整備についての分配的公正心理に関する研究
門間 俊幸中村 卓雄小池 淳司藤井 聡
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2010 年 27 巻 p. 71-80

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抄録
 社会資本整備において、効率性と公平性は常にトレードオフの問題として現れる。公平の原理は、社会心理学では、equity(衡平性)、equality(平等性)、need(必要性)の3つの原理と定義されてきたが、これまでの地域間公平性の議論は、equityとequalityの議論に偏っていたものと考えられる。しかし、社会資本整備の格差問題は、分配的公正原理の一つであるneedの問題として捉えることも可能である。また、主体については「個人」の議論がほとんどであり、「地域」を主体とした論点は理論的には十分に正当化されていたとは言い難い。しかし、現実の人々は、社会資本の地域間格差問題を「地域を主体とした問題」と捉えている可能性も考えられる。本研究では、以上の可能性を確認するための全国アンケート調査を行い、それぞれの可能性を支持する実証分析結果を得た。
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