土木計画学研究・論文集
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歩行空間の特徴把握のための歩行者流況指標に関する研究
内田 敬又野 健太郎辻 智香
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2010 年 27 巻 p. 743-750

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抄録
 近年、中心市街地の活性化が重要な課題となり、街路空間の改善例として、オープンテラスの設置などが行われている。街路空間評価は、空間密度や歩行者の流量といった指標で行われているが、多方向の流れが混在している空間には、これらの指標は適用できない。そのため、街路空間の整備が効果的であるかは明確になっていない。整備の効果を計測するためには、流動状況を把握することは重要である。本稿では、歩行空間における流動状況を定量的に表現する指標を提案し、流動状況を単純化した歩行実験によって、その有用性を確認した。また、複雑な流動を示す実空間においても、適用が可能であることを確認した。また、歩行実験データを用いて、分析条件や空間条件が流況指標に与える影響についての定性的な知見を得た。
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