抄録
本研究は、社会貢献性が高く、世代間交流を伴うボランティア活動を行っている首都圏地域在住高齢者を対象に、 活動頻度が高い高齢者がどのような心理・身体・社会的状況であるか検 討することを目的としている。 2019年10月から11月にかけて、 首都圏で絵本の読み聞かせ活動を行っている9団体の会員へ自記式のアンケート調査を実施し、 295名から有効回答を得 た(回収率:78.9%)。 分析の結果、 多くの会員は、女性、70 歳代、 高等学校卒業までの教育状況、 就労していない人であった。 週に1回以上の高頻度で活動している会員は3割程度であった。 絵本読み聞かせ活動の参加頻度と心身の健康状態との関連性は確認されなかった。 一方 で、絵本読み聞かせ活動の頻度が高いほど地域活動への積極的な参加が見られ、 さらに、 絵本 読み聞かせ活動に対しての責任や使命感を感じている傾向も見られた。