抄録
本研究は、中学生と赤ちゃんとのふれあい体験(以下赤ちゃんふれあい体験とする)が中学生の自己意識に与える影響について分析することを目的とした。分析方法は、 中学生 422名を対象に、赤ちゃんふれあい体験実施前後で、自己意識について自記式質問紙調査が行われ、検定による検討がなされた。対照群は、中学生 84名に、体験を実施せず同様の調査を実施した。その結果、介入群は、体験後に自己肯定感、ソーシャルサポート、レジリエンス、性意識が有意に高くなっていた。 また3年生は多くの自己意識項目が高くなり、男子は体験後、他者肯定感が低下し、女子は保護者意識が高くなっていた。体験後の記述データは、M-GTA (Modified Grounded Theory Approach)にて分析し、22概念、11カテゴリーが構成され、【感謝】【自分の育ちの振り返り】【命の大切さの理解】【結婚への思い】等の肯定的概念と【赤ちゃんへの否定的な思い】【結婚】、【子育てへの思い】の否定的概念があった。