抄録
本研究の目的は地域在住の高齢者を小学校の新入生支援ボランティアとして導入する上での問題点と意義を明らかにすることである。そこで、フォーカスグループインタビュー法を用い、以下の4点についてボランティア参加の高齢者を対象に調査を行った。 ①事前研修、②学習支援上の困難事例、 ③連絡・連携上の問題点、 ④活動の意義。 その結果、 ①事前研修に関係する支援上の問題点・課題として、「開始当初の不安、支援の範囲」、 ② 学習支援上の困難事例については、 「子どもの安全とボランティア 「の責任」、「言葉遣い」、「学級担任が(高齢者)対応に慣れていた反面、急な指示もあり、対応に戸惑った」、 ③連絡連携上の問題点としては、「学級担任と打ち合わせをする時間の必要性」が挙げられた。 ④活動の意義としては、 「子どもの教育活動に直接参加することの実感」、 「これまで見る機会のなかった日常的な教育風景を見ることができた新鮮さ」 が挙げられた。