抄録
本報告の目的は、 高齢者の総合相談施設シニアステーションで行われている就労支援コーナ ー 「ジョブカフェ」の取組を紹介することである。東京都大田区A地区のシニアステーションにおいて、福祉分野への就労支援を行っている担当者を対象としたインタビュー調査を行い、 インタビュー内容を質的に分析した。3名のスタッフにより就労支援が行われており、その支援は、 会員1人1人に寄り添った切れ目のない支援であった。 福祉分野への就労支援を行う目標や意義の概念として、「地域で担う福祉のあり方」、 「仕事は社会参加の1つの形」 「来所の きっかけは趣味・生きがいづくり」という3つの概念が見出され、「地域で担う福祉のあり方の1つとしての就労の実践」 というまとまりが示された。「ジョブカフェ」では、会員と支援担当者との異世代間交流が行われ、信頼関係が築かれていた。 その取組から、就職先での異世代間交流や次世代支援の可能性が示唆された。