Journal of MMIJ
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論文
Ti, V, Zr, Nb, Mo, Ta, Wの相互分離に対する金属分離用高分子ゲル吸着剤の開発
加藤 健五十嵐 淑郎堀口 高英高貝 慶隆大野 修佛願 道男山口 仁志
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2012 年 128 巻 6 号 p. 248-254

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抄録

化学修飾されたキレート分子 (デスフェリオキサミンB,DFB) を有する粒子状エポキシ樹脂 (EG50OH) を作製し,高原子価金属イオンであるTi (IV) ,V (V) ,Zr (IV) ,Nb (V) ,Mo (VI) ,Ta (V) ,W (VI) の吸着剤としての吸着特性および脱着特性を検討した。高分子ゲルは,強酸性条件下で高原子価金属イオンを特異的に吸着する。高分子ゲルを用いることで,酸性条件下 ([酸濃度]T = 0.5-6.0 mol/L) において,高原子価金属イオンを70-95 % 吸着し,pH緩衝液 (中性からアルカリ性の条件下) により40-85 % 脱着した。粒状エポキシ樹脂に固定化されたDFBは,高分子ゲル1 g に対して 0.27 mmolであった。また,DFB修飾吸着剤は,酸性溶液である工業廃水からの高原子価金属イオンの相互分離および回収に有効である。DFB修飾吸着剤は,半導体等の作製における洗浄液から低濃度の金属を捕集するために使うことが可能であり,その使用目的は金属回収と環境保護の両面であると考えている。

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© 2012 The Mining and Materials Processing Institute of Japan
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