抄録
ニューラルネットワークを用いてアスファルト舗装のわだち掘れの進行を予測するためのモデルを開発した. 北陸地方の高速道路の舗装管理データにおけるわだち掘れ量の測定データを用い, 高速道路のIC 区間, 路床構造, 車線の種類, 表層材料の種類および累積大型車交通量を入力とし, わだち掘れ量を出力とする3層モデルである. 学習結果から導き出された大型車交通量とわだち掘れ量の関係は, 実測結果と非常に良い対応を示した. このモデルの予測に基づいて, 北陸地方のアスファルト舗装のわだち掘れ進行過程について考察した.