抄録
横浜市は, 約7,400kmにおよぶ道路を管理している. その中で, 高度成長期に大量に整備された道路構造物の多くが, 今後一斉に更新時期を迎えることによる維持管理費の増大は市政にとっての大きな負担となることが予想される. それらの対策の一環として舗装においても効率的効果的な維持管理手法の確立に向けてアセットマネジメントシステムの構築に関する様々な検討を平成17年度から実施してきている. 本論文では, 横浜市が管理している全道路網の9割, 6,500kmにもおよぶ生活道路に着目し, 目視による路面の評価方法 (路面の目視評価マニュアル), アセットマネジメントへの利用を前提とした点検結果のデータベース化手法 (集計および評価方法) について検討した結果を報告するものである.