抄録
近年, 資源の有効活用, 最終処分場の枯渇などを背景として, 再生資材の開発が盛んであり, 中でも舗装用として他産業からの再生資材の開発が多く行われている. しかし, これらの他産業再生資材は, リサイクルにはなっているものの, 製造時から廃棄に至るまでの全過程での環境負荷低減に寄与しているかが不明なのが現状である. そこで, 廃タイヤ, 廃プラスチックについて, 舗装へ利用した場合の資源消費量や, 環境負荷について試算を行い, LCA 評価を行った. その結果, 舗装関連部分だけでは環境負荷が増大する場合もあるが, 舗装以外での利用を考慮すると, トータルでの環境負荷が減少する可能性があることが分かった.