ペット栄養学会誌
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食餌中の蛋白質源および蛋白質含量が成ネコの摂食量,飲水量,尿量ならびに窒素利用性に及ぼす影響
杉原 理恵加藤 梢江島 悠子金子 政弘山本 広美舟場 正幸入来 常徳波多野 義一阿部 又信
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2004 年 7 巻 Supplement 号 p. 17-18

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抄録

食餌中の粗蛋白質(CP)源およびCP含量が異なる4種類のドライフードを成ネコに給与した時の摂食量,飲水量,尿量ならびに窒素(N)利用性に及ぼす影響を調べた。動物性原料(肉紛・魚粉)を主要CP源としたCP含量の異なる2種類のフード(CP:30%,72%)と植物性原料(コーングルテンミール・大豆蛋白)を主要CP源とした2種類のフード(CP:30%,72%)を調製した。動物性CP源を含むフードの方が摂食量は有意に多かった。飲水量と尿量は高CP含量のフードの方が多くなった。摂取N量は高CP群の方が高い値を示し,摂取N量当たりの吸収N量の割合も高CP群が高い値を示した。一方,摂取N量当たりの尿中N量の割合は群間で差がなかったので,蓄積N量は高CP群で高くなった。CP源の違いはN吸収率に影響を及ぼし,植物性CP源を含むフードの方が高い値を示したが,蓄積N量には影響を及ぼさなかった。

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