Journal of Pesticide Science
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クロルピクリン蒸気のラットにおける急性吸入毒性
吉田 稔池田 孝則岩崎 真津田 修治白須 泰彦
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12 巻 (1987) 2 号 p. 237-244

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抄録

土壌くん蒸剤, クロルピクリン (CP) 蒸気の急性吸入毒性試験を雄のF344ラットを用いて行なった. 4時間1回暴露の半数致死濃度 (LC50) は, 11.9ppm (80.0mg/m3) であった. 死亡経過は2相性を示し, 第1相は暴露後24時間以内, 第2相は暴露後8日目から10日目の間であった. 呼吸困難 (努力呼吸, 喘ぎ), チアノーゼ, び慢性の肺水腫および気腫, 肺絶対重量の著しい増加等の主要効果は両時期において観察された. さらに, 鼻漏, 流涎および胸水増量は第1相においてのみ観察された. これらの結果は, CP蒸気の急性吸入暴露による主要標的臓器は呼吸器系であり, 両時期における死因は呼吸器傷害による呼吸機能不全であることを示している. さらに, 暴露時間と急性吸入毒性の関係を調べるために30分暴露実験を行なった. 得られた結果は, 30分暴露の毒性は4時間暴露の毒性と性質的には似ているが, 致死CT (濃度×時間) 積値に基づくならば4時間暴露より毒性が高いことを示唆している.

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