12 巻 (1987) 2 号 p. 261-263
Inabenfide の13C-標識体を合成し, 13C-NMRを用いて, ラット尿中の代謝物の検索を行なった. GC-MSで検出された代謝物は, 閉環構造のマススペクトルを示したことから, 閉環構造の代謝物も存在することが考えられた. しかし, 13C-NMR測定では閉環構造を示すシグナルは観察されなかった. したがって, 尿中の代謝物はGC-MSの分析過程で閉環していることが示唆された. このように, 試料の非破壊的測定法である13C-NMR法は, 不安定代謝物の検出に非常に有用である.