Journal of Pesticide Science
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ビアラホスの毒性試験の概要
明治製菓株式会社生物産業開発部
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12 巻 (1987) 2 号 p. 347-351

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抄録

ビアラホス, 32%液剤および20%水溶剤の安全性評価を行なうため各種毒性試験を実施した. その結果, ビアラホスおよび32%液剤は劇物に指定され, 20%水溶剤は劇物より製剤除去された. 眼に対する刺激性はビアラホスできわめて軽度, 各製剤では軽~中等度と判断されたが, いずれも全例回復した. 皮膚に対する刺激性はビアラホスおよび20%水溶剤では認められず, 32%液剤では軽度と判断されたが, 試験終了時には全例回復した. 急性遅発性神経毒性は陰性であった. 亜急性および慢性毒性はラットにおいて腎重量の増加等が認められたものの腎機能障害は認められず, また, マウスにおいてはGOT, GPTの増加または増加傾向が認められたものの肝機能障害は認められなかった. そして, その他の特定の病変も認められず, 発がん性も認められなかった. また, 変異原性および催奇形性等も認められなかった.
32%液剤 (商品名: 明治ハービエース液剤) は昭和58年10月に農林水産省に農薬登録を申請し, 各種の審査を経て昭和59年6月に花木, 桑, 芝を対象に農薬登録され, その後, 昭和61年4月にぶどう, かんきつ, りんご, トマト, キュウリ, はくさい, すいか等に適用拡大された. そして, 20%水溶剤 (商品名: 明治ハービエース水溶剤) は昭和61年4月に農薬登録を申請し, 昭和62年1月にぶどう, りんご, トマト, キュウリ, はくさい, すいか, 桑等に農薬登録された.
ビアラホスは定められた使用基準を遵守することにより安全性を確保できる農薬であり, 有用な農業資材の一つとして, 上市以来好評を得ている.

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© 日本農薬学会
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