Journal of Pesticide Science
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テブチウロンの毒性試験の概要
武田薬品工業株式会社アグロ事業部農薬開発部開発第三
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17 巻 (1992) 1 号 p. S35-S38

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抄録

テブチウロンの安全性評価のため各種の毒性試験を実施した. 急性経口毒性 (LD50) はラット雄で2800, 雌で1720, マウス雄560, 雌で595mg/kgであった.
軽度の眼一次刺激性および皮膚一次刺激性が認められたが皮膚感作性は認められなかった.
ラットを用いた亜急性毒性試験では高用量群 (2500ppm) で体重増加抑制, 飼料摂取量の低下, 膵の腺房細胞に空胞形成が認められた. 最大無作用量は雄100mg/kg/day, 雌100mg/kg/day と判断された.
ラットを用いた慢性毒性・発癌性試験では高用量群 (1600ppm) で体重増加抑制, 腎重量の増加および膵腺房細胞に空胞形成が認められた. なお, テブチウロン投大与による催腫瘍性は認められなかった.
最大無作用量は雄40mg/kg/day, 雌40mg/kg/dayと判断された. ラットを用いた繁殖性試験およびラット, ウサギを用いた催奇形性試験から, テブチウロンの繁殖能におよぼす影響はみられず, 催奇形性は認められなかった.
細菌を用いたDNA修復試験および復帰変異試験においてテブチウロンは陰性を示したが, チャイニーズハムスターの培養細胞を用いた試験では高用量において軽度な陽性を示した.
薬理試験では, テブチウロンの大量投与により中枢神経系, 自律神経系および腸管輸送能に対し抑制作用を示した.
テブチウロンは昭和62年4月に農耕地以外の場所における除草剤として登録された.

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