17 巻 (1992) 2 号 p. 99-106
Aryl acylamidases を産生する土壌細菌を, まずコロニー形成培地上に基質 acetanilide (AAN) を含む寒天層を重ねて培養し, 次いで生成 aniline (AN) の反応呈色用試薬類を含む寒天層を逐次重層する簡便法で分離した. 活性を示すコロニーの検出率は, ブイヨン培地では6%であったが, 炭素源としてANNのみを含む最少培地では13%であった. 最大活性を示したA-1菌の液体培養で, 活性の69%が培地中に存在し, 29%が破壊菌体膜中に残ることを確かめた. その菌体外酵素の性質を検討する過程で, 基質ANNによる前処理で活性が著しく増大されることがわかった. また, ブイヨンおよび最少培地で再分離した活性細菌のそれぞれ60および42%からの菌体外酵素がAAN前処理で顕著な活性増大を示した. 土壌細菌由来の aryl acylamidases では, この基質活性化はかなり一般的な現象と思われた.