20 巻 (1995) 3 号 p. 321-324
土壌中におけるピリブチカルブ, 4-tert-ブチルフェニル異性体および土壌中代謝物であるO-脱メチル体の残留分析法を確立した. 4.75mmの筋を通した土壌試料から, 30%含水メタノールで振とう抽出した. 溶媒を減圧溜去した後, 飽和食塩水および水を加えてベンゼンで抽出した. 抽出物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し, 二つの画分を得た. ピリブチカルブおよび 4-tert-ブチルフェニル異性体はGC (NPD) で, O-脱メチル体はHPLC (UV) で定量した. 3種類の土壌で検討した結果, 検出限界および回収率にとくに違いは認められず, 検出限界はピリブチカルブおよび4-tert-ブチルフェニル異性体が0.005ppm, O-脱メチル体が0.01ppmであり, 回収率はピリブチカルブが90%以上, 4-tert-ブチルフェニル異性体およびO-脱メチル体が85%以上であった.