1996 年 21 巻 4 号 p. 444-446
カヤツリグサ科ハマスゲ塊茎精油は, インドネシアにおいて伝統的な生薬として用いられてきている. インドネシアで採取した塊茎からのメタノール抽出物中にコナガ幼虫に対しての殺虫性を見いだし, その活性物質の追及を行なった. 塊茎を風乾破砕した後, メタノールで抽出し, コナガ幼虫を指標昆虫として, n-ヘキサンとメタノールの向流分配, カラムクロマトグラフィーおよびHPLCで順次分離精製を行ない, 塊茎抽出物から活性物質としてα-cyperone を単離した. 本物質のコナガ幼虫に対するドライフィルム法によるLD95値は, 0.27μg/cm2であった.