Journal of Pesticide Science
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GC-MS法による農薬の多成分残留分析法: 多孔性ケイソウ土およびシリカゲルミニカラムの利用
飯島 和昭坂 真智子小田中 芳次俣野 修身
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22 巻 (1997) 1 号 p. 17-26

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抄録

多孔性ケイソウ土 (MDE) ならびにシリカゲルミニカラムを利用した農薬の多成分残留分析法について検討した. 174種農薬について各カラムからの溶出挙動を調査した結果, MDEカラムではヘキサンで, シリカゲルミニカラムでは15%アセトン含有ヘキサンで, 大多数の化合物が溶出された. 溶出挙動とlogPowとの間には良好な相関が認められた. MDEカラムにおいて, 合成ピレスロイド化合物は複数の画分へ溶出された. また, 加水分解を受けやすい7種化合物は低回収率であったが, 酸性条件下でカラムに保持させると回収率は向上した. 上記2種カラムで順次精製した後, GC-MSで定量する方法についてトマトを用いて回収試験を実施した. 70%以上の回収率が得られた化合物は41/49剤であり, それらの検出限界はすべて残留基準値の<1/3であった. 本法は, 簡便で物理化学的に広範囲の農薬に対し適応可能な多成分残留分析法であることが示された.

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