除草剤 chlorpropham を特異的に認識する一本鎖抗体 (scFv) 遺伝子を, 抗 chlorpropham モノクローナル抗体産生ハイブリドーマK2158から調製した. これを用いて大腸菌で可溶性scFvとして発現させ, 間接ELISAを行った結果, 明瞭な結合活性を示した. また, 競合間接ELISAにおいて chlorpropham およびその類縁化合物による50%阻害を示す濃度 (IC50) を元のモノクローナル抗体と比較した. その結果, このscFvは元のモノクローナル抗体とほぼ同等の結合能, ほぼ同様の認識特異性を示すことを確認した. これにより chlorpropham の検出に利用できる抗体の大量調製が容易になり, また, 遺伝子操作による抗体の改変, 他生物での発現等が可能となった.