3 巻 (1978) 4 号 p. 441-443
土壌から分離したPCPメチル化菌 Mycobacterium sp. によるPCPのメチル化機構について調べた. この菌の無細胞抽出液に S-adenosylmethionine-methyl-14CとPCPを加えて反応させたとき, ラジオ活性をもった pentachloroanisole が生成することを確認した. この結果はこの菌体中に S-adenosylmethionine のメチル基をPCPに転位する酵素が存在していることを示している. また, この酵素系における基質特異性を調べた結果, 種々の一価あるいは二価のクロロフェノールばかりでなく pentachlorothiophenol のようなクロロチオフェノールもメチル基受容体となることを確かめた. しかし, pentachloroaniline を基質とした場合にはN-メチル化物の生成は認められなかった.