Journal of Pesticide Science
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除草剤モリネートの土壌中における分解
今井 康史鍬塚 昭三
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7 巻 (1982) 4 号 p. 487-497

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抄録

モリネートの土壌中における分解経路と土壌条件による分解の相違について室内実験で3種類の水田土壌と, アゼピン環ないしはS-エチル基をラベルしたモリネートおよび無標識化合物を用い研究した. 畑地状態と湛水状態で分解を比較したところ, 土壌間差が顕著であるが, いずれの土壌でも畑地状態の方が分解速度および14CO2発生量が大きかった. また滅菌土壌ではモリネートの消失速度は著しく小さかった. 分解物として, これまですでに報告のあるスルポキシド, アゼピン環-4-OH体および4-オキソ体, S-カルボキシルメチル体およびヘキサメチレンイミンが認められ, 今回新たにアゼピン環-2-オキソ体, S-2-OH-エチル体およびエタンスルホン酸が認められた. 分解経路として, 1) イオウ原子の酸化, 2) アゼピン環の酸化, 3) S-エチル基の酸化, 4), 5) 加水分解によりヘキサメチレンイミンないしエタンスルホン酸を生ずる経路が想定され, 畑地状態では2) が, 湛水状態では3) が主要分解経路であると考えられた. 土壌の性質とモリネートの分解の関係についても考察した.

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