9 巻 (1984) 4 号 p. 675-680
O-ethyl O-2-isopropoxycarbonylphenyl N-alkylphosphoramidothioates の殺虫活性について検討した. アズキゾウムシに対する殺虫力は, N-アルキル置換同族体間で大きな差異があり, N-イソプロピル同族体が最も強い殺虫力を示した. N-アルキルオキソンの in vitro でのアセチルコリンエステラーゼ阻害作用は概して弱く, とくにN-イソプロピル, tert-ブチルのI50値は10-3M以上であった. N-アルキル同族体およびN-イソプロピルオキソンはミクロゾームの酸化酵素系によって, より強力なアセチルコリンエステラーゼ阻害剤となり, 酸化剤m-クロル過安息香酸によっても同様の結果を得た. これらの結果から, phosphoramidothioate およびオキソンは酸化的に活性化され, 強力なアセチルコリンエステラーゼ阻害効果を発現し, 高い殺虫活性を示すことが示唆された.