Journal of the Japan Petroleum Institute
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一般論文
流動接触分解触媒の酸性質が重質重油分解へ与える影響
平松 義文會田 洋兵梅木 孝
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55 巻 (2012) 5 号 p. 319-325

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抄録

流動接触分解触媒の有する分解活性点である酸性質が重質重油の分解へ与える影響を流動床タイプの反応器を用いて検討した。酸強度はアンモニアTPDのピーク位置から決定し,アンモニア吸着量から酸量を定義した。ゼオライト含有量が一定で,格子定数が異なる触媒を調製し,反応評価を行った。その結果,酸量が高くなるにつれ転化率も高くなったが,最も酸量が少ない触媒が最もガソリン収率が高かった。酸量の影響をより幅広く確かめるため,ゼオライト含有量,格子定数を変化させた触媒を調製し,評価した結果,ある特定の酸量においてガソリン収率は最大点を示すことが明らかとなった。減圧軽油留分を原料油と用いた場合と異なり,重質重油からガソリンを得るには最適な酸量を有していることが重要と考える。ガソリンは重質重油が分解し,ガスへと転換するところでの中間物質にあたるため,ガソリン収率向上のためには,適度な酸量に調整することに加え,重質重油に適した反応場を創出することが重要である。

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© 2012 公益社団法人石油学会
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